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「完璧な絶望が存在しないようにね。」
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池永陽

昨日(9/30)読み始めた本を
さっき読み終えた。
てか もうノンストップじゃった
涙で文字が読めなくなったとき以外。


北海道の空気は
悲しいくらいに綺麗だ
と 彼は言った。
それは物語全体に通ずる感覚だと思う。


うん
続きはまた今度



『アンクルトムズ・ケビンの幽霊』池永 陽


あ ほんとはきょう(10/1)返却だったんだけんどにぇ!へへっ


中年の男の視点で 単調に物語られる。
物語られるのは 彼の周りの違法滞在者や
放浪少女や 妻や
そして遠い昔に分かり合えないままに分かれてしまった朝鮮の女の子のこと。

単調でありながら、文章からはつねに
寂しさ があふれていて
それにワタシはついつい引き込まれていた。

寂しさは 主人公自身がこの世界から感じているもので
やるせなさとか どうしようもないこととか
愛しさとか そういうものから生まれる種類のもの。
それが 遠い昔の話を述べているところで
最高潮になる。
そこでは涙を流さずにはいられなかった。
悲しすぎる って。
現実のつらさ を まるであたしが目の当たりにしているかのように。

でも 放浪少女のポジティブさによって
彼は光の方へと導かれてゆく。
悲しさで満ち溢れていたから
そんな風に物語が進んでいってくれてよかったなあ
と 単純に思う。


でも この物語のなかでいちばん印象に残っているのは
その放浪少女のフウコが言った言葉。
厳密には覚えていないけれど
ワタシはこんな風に記憶している。
「憎しみの生まれない程度の好きという気持ち」
それが いちばんイイ と。

おいらね、なんでも 好きになると好きになりすぎてしまう
それがちょっといただけないことなんで
それもわかるわあ て思った。
どっちがいい とかじゃあ ないと思うけど。
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